ピンクダイヤモンドの希少性
ピンクダイヤモンドは、世界でもごく数か所の鉱山でしか発見されていません。
ホワイトダイヤモンドの年間の産出量に対し、ピンクダイヤモンドはわずか0.1%しかありません。
17-18世紀、世界のピンクダイヤモンドはインド・ブラジル・タンザニアでしか産出されませんでした。
産出量の不安定さ、希少性から、王族やセレブなど限られた人にしか手にすることの出来ない高貴な
ダイヤモンドとして扱われてきました。
クィーンエリザベスニ世は、1947年に採掘された《The Williamson Pink》と呼ばれる23.6ctものピンクダイヤモンドを
あしらった、花型のブローチを所有されています。
現在では、ジェニファー・ロペスやビクトリア・ベッカムなどのセレブ達がピンクダイヤモンドを
プレゼントされていることから、若い女性に人気が高まっています。
どうしてピンク色なのか
無色であるはずのダイヤモンドがなぜピンク色になるのかは、はっきりと
解明はされていません。
オーストラリアの先住民族アボリジニの言い伝えによるとその昔
バラマンディという人魚がアボリジニの女達が捕えようとして仕掛けた網から
逃れ、跳ね上がった瞬間に鱗が剥がれ落ちました。
その鱗が、アーガイルの多彩なダイヤモンドになった、と言われています。
その神秘的な物語も、ピンクダイヤモンドの魅力を高める理由の
一つになっています。
鉱物学的に説明すると、本来炭素があるべきところに炭素がない格子欠陥
のためといわれています。
炭素の結晶構造にひずみがあるため、人間の目にはピンクに
見えている、ということです。